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2018年度 理事長所信

熟慮断行 希望の光で未来を照らそう

基本方針
1.メンバーの拡大と熟慮断行の精神を育む資質向上
2.先見を懐くひとづくり・まちづくり
3.JCI・日本JC・近畿地区(協)・京都ブロック(協)への協力並びに出向者支援
4.組織人の育成
5.市民の未来を明るく照らす公益社団法人の運営

はじめに

リーダーとは何か。京都に住み暮らす人々は何を求めているのか。未来を明るく照らすには、誰かが行動を起こすのを待っているのではなく、今、青年会議所メンバーとしての誇りをもつ私たちが行動しましょう。

戦後間もない1951年7月21日、荒廃した日本を憂う未来を照らす青年たちによって、「明るい豊かな社会」を目指す京都青年会議所は設立されました。敗戦の傷が強く残る中、復興を目指し、自身も大変な状況におかれているにもかかわらず、個人の修練、社会への奉仕、世界との友情を目指して、ここに住み暮らすひとやまちを未来へ導くのは自分たちであるという利他と先見の明のもと運動が進められました。そして67年の歴史の中で、時代が変わりつつもこの精神は継承され今日に至ります。
「もはや戦後ではない」
そのように謳われた高度成長期から半世紀が経ち、
「日本は世界の経済大国」
と時代を謳歌したバブルから四半世紀。
そして、近年日本が大きな危機を迎えた東日本大震災から7年、その時々の時代背景を受け、確実に価値観や考え方を変えながら進み続けてきました。
世の中は目まぐるしく進歩を続けており、WEBツールを使って遠くにいる友人に想いを届ける、人工知能を搭載したロボットが話しかけてくるなど、映画で見た未来が現実味を帯びてきました。世界の航路は整備され国境の存在もそこまで感じることがなくなることで、世界をより身近に感じる時代となりました。東京オリンピックやラグビーワールドカップの招致を契機に、日本全国が盛り上がり、私たちの目には明るい未来が映っています。しかしながら、グローバリズムが加速し価値観が多様化する中で、刹那的な明るい未来があっても、私たちが大切にしなくてはいけないもの、私たちが心に留めなければならないものを今こそ見つめなおしましょう。

熟慮断行

「まだこの技術は完成していない。一人の患者さんの命も救っていない。」
これはノーベル生理学・医学賞を受賞した京都大学iPS細胞研究所所長山中伸弥教授の言葉です。
偉大な発見があっても、その時点で止まることなく、さらなる追求を続けるからこそ、人々の未来へ繋がっていくのです。科学技術が進歩を続ける中で、すべてを理解したかのように物事や事象を捉えることは、ビッグデータなどの利用や、その発達によって難しいことではなくなりました。ただ、それが「かたちだけ」であれば、私は無意味だと感じます。
じっくりと、十分に考えをめぐらした上で、思い切って行動することの意として熟慮断行という言葉があります。何事にも多くのひとが関わり、利他の心、清らかな心根などをはじめとする高度な倫理観が存在し成り立ちます。また、刹那的な未来ではなく、次代を見据えた未来を考える心構えも不可欠です。だからこそ、自分のするべきこと、役割を考え前へ進む。これこそが成熟した思考、すなわち熟慮であり、その熟慮をもって決断、行動することは、家族、会社、そして世の中へ大きな影響を与えます。 幸いにも私たちが住み暮らす京都は、長い歴史を経て育まれた熟慮断行の精神が、人々の暮らしや成長、文化、ひいては科学技術や経済の発展にも活かされていると考えます。
刹那的な明るい未来はもう目の前ですが、その後の未来はどうなるのでしょうか。
私たちがやるべきことは、熟慮断行の精神をもつ青年を目指して日々研鑽することです。そして、物事の経緯を正しく紐解き、今を理解したとき、希望の光となって、未来を明るく照らし、このまちを導くことができると私は信じています。

メンバーの拡大と熟慮断行の精神を育む資質向上

青年会議所の誇る運動や活動をさらに強く発信するには、現役メンバーを拡大することが必要であり、私たちの取り組むべき最優先の課題であります。そのためにはメンバー一人ひとりが、ひと任せにすることなく責任感をもって行動することで会員拡大に繋げて参ります。また、来る70周年に向けて新たな行動指針を見据えた調査、研究を行って参りましょう。会員拡大に繋がる例会では、例会の特性を理解し、青年を中心とした入会対象者の参加機会を増やすことで、今後の拡大に繋げて参りましょう。  さまざまなご縁の中で、京都青年会議所の門を叩いた入会予定者に正会員としての誇りを伝承するために、フレッシャートレーニングセミナーを開催いたします。京都青年会議所の歴史と心に触れていただくことで、入会後の参加意識向上に繋げて参りましょう。
 月に一度メンバーが一堂に会する例会は、心の周波数を合わせて、私たちの運動の方向性を確認するとともに、自身に新たな価値観をもたせることにより、地域や会社、家族にもち帰り、気づきと学びを伝える重要な機会です。また、メンバー同志の研鑽の機会とし、さまざまな角度から物事を検証する企画を通して成熟した思考をもつことで、資質向上に繋がるようメンバーシップトレーニングセミナーを開催いたします。市民とともに学ぶ例会では、京都青年会議所の運動の方向性を理解していただく機会として取り組んで参りましょう。

先見を懐くひとづくり・まちづくり

本年度も引き続き「4 THE SHINING KYOTO」改訂版を基軸とし、先見を懐くひとづくり・まちづくり運動を展開しましょう。私たちが住み暮らす京都は、山紫水明の豊かな自然のもとで育まれた伝統や文化を伝えながら、変革と革新を積み重ねて発展して参りました。私たちは先見を懐き、ひととまちが輝く運動を展開することで、夢と希望が溢れる京都を創造して参ります。また、来る70周年に向けて新たな行動指針を見据えた調査、研究を行って参りましょう。
ひとづくり事業では、学生のまち京都において、若い力に恵まれた環境を活用することで、京都のまちづくりに関心をもつことはもちろん、このまちが発展する新たな価値を創造し、自発的に参画する意識を高める例会を開催いたします。
京都JC文化少年団の実施では、子どもたちが京都の伝統や文化に素晴らしさを感じ、活動を通して、京都に根付く清らかな心を学ぶことで、まちがもつ未来への可能性を実感し、郷土愛を感じていただきましょう。また、学年を超えて団体行動に取り組むことから周囲を思いやり、助け合う公徳心、隣人愛を育むことができる取り組みを進めて参りましょう。
長年、京都青年会議所が取り組んでいるわんぱく相撲京都大会では、子どもたちが我が国を代表する競技である相撲を通して、お互いを慮り、認めあうことで人間として成長することができるよう、協力団体と一体となって取り組んで参りましょう。また、JCカップU-11少年少女サッカー大会へも協力して参りましょう。
京都青年会議所は、休み鉾であった大船鉾に船体木組み部分の寄贈をはじめ、復興に向け物心両面で協力をしてきました。2014年、150年ぶりに巡行復帰した大船鉾も本年で5度目の巡行となります。私たちは本年度も巡行や諸行事に協力させていただくことで、祇園祭に参画して参りましょう。
近年、京都でも多発する集中豪雨の影響は、私たちの想像を超えた被害を生み、多くの課題を突きつけます。また、京都には多くの活断層が横たわり、いつ大きな地震が起こっても不思議ではない状況です。過去の教訓を紐解き、互助の精神で対応できるようなコミュニティの構築を研究し、市民が防災についての意識をもって地域コミュニティが明るい未来を照らすことができるよう取り組みを進めて参りましょう。
地方分権一括法は1997年7月に成立し、2000年4月から施行されています。もっと地方の力を強くしようというねらいから設けられましたが、現在、地方分権の現場はどうなっているのでしょうか。文化庁の全面移転を控えた今、京都の青年経済人として京都の特性をふまえて、まずは地方分権を確りと理解し、市民とともに学ぶ例会で今後の方向性を見出せるよう検証して参りましょう。
愛の献血運動は、京都青年会議所が継続して取り組んできた身近な社会貢献活動です。社会における献血の重要性を我がまちの人々が理解し、助け合いの心が広がるよう取り組んで参りましょう。
これまで私たちは、選挙における投票率向上を目指して取り組みを進めてきました。選挙管理委員会の告示があった際には、過去の事例も視野に入れた上で、投票率向上を目指し取り組みを進めて参りましょう。
本年度も日本青年会議所・近畿地区協議会で行われる人間力大賞事業に協力することで、熟慮断行の精神のもと、人間力に傑出した若者を京都から発信して参りましょう。
私たちの運動を認知していただく広報活動では、多くの市民や他団体に理解していただけることが重要です。京都青年会議所の活動を確りとお伝えできるよう取り組んで参りましょう。また、HPを使った発信はもとよりSNSでの情報の拡散を確りと計画的に行って参りましょう。各SNSの特性を理解した上で公益社団法人としてふさわしい手法を用いてブランディングに努めて参りましょう。
日本JCの年初を飾る京都会議が本年度も開催されます。京都会議には全国から実に1万人以上の同志が入洛されます。私たちは、先輩諸兄がこれまで工夫と変革を重ねた協力の歴史と思いを理解し、日本JCの運動が全国に広がりを見せることができるよう行政、市民の理解を得て協力するとともに、京都のおもてなしの心を全国に広める機会であると捉え、一致団結して取り組みを進めて参りましょう。

JCI・日本JC・近畿地区(協)・京都ブロック(協)への協力並びに出向者支援

出向は青年会議所運動の素晴らしさや活動の最先端を体感できる、またとない機会であるとともに、出向先はもとより各種大会に参加することで世界との友情を育むことができます。京都青年会議所は過去よりJCI、日本JC、近畿地区(協)、京都ブロック(協)に出向者を輩出しております。そこで得たそれぞれの経験や友人が今日の京都青年会議所の魅力の一翼を担っています。本年度もメンバーの機運高揚とLOMのさらなる資質向上のために出向者を輩出し、彼らの活動を支援して参りましょう。協力に関しては、京都の伝統と文化を国内外問わず発信できる最適なタイミングであることを理解し、多くの同志に京都のもつ魅力を発信して参りましょう。JCI―ASPAC鹿児島大会では、ホストNOMの一員として、責任をもって参加協力して参りましょう。また、京都ブロック大会では開催地LOMとして積極的な姿勢で参画することで協力して参りましょう。また、姉妹JCとの交流を行うことで、世界との友情を育むとともに、グローバルな考え方を身近に感じる機会といたしましょう。

組織人の育成

希望の光で未来を照らすためには、まず自らの守るべき会社組織が健全な経営状態であることが大切です。そのためには、私たちが青年経済人としての良識を確りともち、財務的視点から経営戦略を策定できるよう財務セミナーを開催することで、青年経済人であるメンバーの資質向上の機会といたします。メンバーが、企業人として、より成熟した思考をもつことにより、地域に対する社会貢献への意識向上に繋げて参ります。

市民の未来を明るく照らす公益社団法人の運営

公益社団法人という組織に相応しい組織運営を進めるとともに、メンバー一人ひとりが、その組織の一員であるという自覚と誇りをもって、日々の行動にも気を配り、規律正しく活動を行って参りましょう。そして、行政からの依頼事項に対しても丁寧に対応することで市民からの信頼を得られるよう取り組んで参りましょう。

結びに

この先50年後、100年後の未来を明るく照らす希望の光を残すには、今の豊かさに慣れてしまうのではなく、今だからこそできることを熟慮断行の精神をもって次代に繋いでいくことこそが、私たち青年の使命であると考えます。

初代理事長岩井常太郎先輩は、

人間のもつ若々しさ、
発刺たる意気、
若さに燃える団結力、
これこそ敗戦日本国再建の原動力である。

との使命をもって、70名の同志とともに青年会議所運動をスタートされました。
創始の精神は67年の時間を超えても運動の根底に
今なお、「熟慮断行の精神」として息づいています。

だからあなたは熟慮断行の精神をもって現状を見極め、どこまでもここに住み暮らすひととまちのためにあってください。それが明るい豊かな社会へ大きく歩みを進めることとなるでしょう。その時、あなたの周りは心あるひとで溢れるでしょう。なぜならもうあなた自身が、希望の光を放ち周囲を優しく明るく照らしているからです。
まずは、私自身がリーダーとして親身に情熱をもってあなたの道に光を照らします。
そのとき、あなたは思うでしょう。「私も挑戦しようかな」「私にもできることがあるはずだ」と。
京都の未来を照らすべく、メンバー一人ひとりが希望という名の光を放ち、ともに歩みを進めて参りましょう。